よりよい部屋に住むために賃貸物件の内見でチェックすること

2019-11-07

賃貸物件を内見するとき、どんなところを見ておけばいいのでしょうか。

内見する時間は1時間もなかったり、一度きりということもあるので、見ておきたいところは書き出しておくなりして、予習してある程度覚えておくのがいいです。

内見する家に向かう人

玄関周り

まずは玄関まわりから行きましょう。

防犯の第一に、鍵の種類とチェーンはついているか、グラついていたりしないか。
オートロックがなくても、ここと窓がしっかりしていればまず大丈夫です。

入れようと思っている家具が搬入できるくらいの広さ、高さがあるか。

靴箱は割と大事です。あとから買い足すことも出来るでしょうが、最初からあったほうがいいですよ。扉を開いて、カビたりしていないか見ておきましょう。ブーツを持っているなら高さが足りているかも。(棚が外せるようであれば、高さがある靴も入ることが多いです)

ブレーカーがあることが多いのでアンペア数をみておきます。一人暮らしなら30Aあれば大抵大丈夫です。

居住するメインとなる部屋をよく見る

1K、1DK、2DKなど部屋の間取りは色々ありますが、居住したときに一番多く居ることになる部屋というのは大体最初に分かります。

仮に住んだときのことを出来るだけイメージし、不満点が多く出てこないかを考えてみます。

見ておくべきことは、内見前に図面で見た通りの間取りか(これが違うこともあります)、自分が持ち込みたい家具が置けるか(家具を入れても自分が座れるくらいのパーソナルスペースは確保できるか等)、壁紙の汚れ具合、コンセントの位置と数、テレビアンテナ端子の位置、固定電話がいるなら電話線端子の位置。

築年数が30年くらいになると床が軋むことも多いです。グラついたり凹みが目立たないか歩き回ってみましょう。

換気口・通気孔の周りは汚れていないか。清掃で綺麗にされていることが多いですが、ここの汚れが酷いと、排気ガスなどで外気の汚れが酷いということが分かります。

壁掛けエアコンの年式を確認

エアコンの年式が新しければ電気代が抑えられます。それから型番を写真で撮っておき後でネットで調べ、部屋の広さに充分なパワーを備えているかも見ておきましょう。二部屋ある場合、片方にしかエアコンは備え付けられていないことは多いですが、その場合新たに空調設備を用意する必要が出てくるかもしれません。エアコンを取り付けるなら、そのための穴が用意されているか、なければ交渉して空けてもらうことはできそうか。

バルコニー・ベランダ

床や壁の汚れ具合で、外気の汚れを推し量ることができます。(これも清掃済のことは多いです)

窓のサッシ周りもよく見ましょう。結露しやすい環境であれば、カビの後が残っていることもあります。

それから、これはよく見ないと気が付かないのですが、蜘蛛の巣が沢山張っていないかも見ておきましょう。林や川など自然に近いところに物件がある場合、低層階でなくても虫が頻繁に湧いて、洗濯物が干しにくいことがあります。鳥のフンなどがあるかも見ておいた方がいいですね。

水回り(トイレ、台所、洗面所、風呂場)

サビやカビなど、清掃具合を見ておきます。古い物件であれば、排水溝から虫が上がってきていることもあります。

トイレにウォシュレットがなくても、コンセントがあれば後から用意できます。
台所と風呂場は、給湯器の種類をみておきましょう。2000年以降に建てられた物件であれば、自動お湯はり、追い焚きなどの機能があることが多いです。自分が望む機能を備えているかを見ておきましょう。

ニオイ

清掃や除菌が不十分だったり、前の住人が喫煙家だったり、空室期間が長かったりするとニオイが籠もっていることがあります。窓を空けて換気すればマシになるでしょうが、ニオイがするということは籠もりやすい要因があるということです。窓を開けても風通しがよくないかもしれません。

住んでから、除湿剤や脱臭剤などを置いたり、空気清浄機を使えば多少は改善できますが、許容できそうなニオイか見ておきましょう。

換気口のない室内洗濯機置場など、空気の通りが悪い箇所があることもあります。

窓の外、人目、日当たり

一般的に人気なのは南向きですが、日当たりは周囲の建物の高さに左右されます。階層が同じくらいか、より高い建物があれば、人目が気になることもあるでしょう。正面にガレージや道路があることもあります。せっかく大きな掃き出し窓があっても、部屋にいる間ずっと締め切っているようでは台無しです。

とはいえ、部屋にいるのが殆ど夜という方の場合、あまり気にしなくてよいかもしれません。自分の生活スタイルをかんがみて、許容できそうなレベルか見ておきましょう。

静かさ・騒音レベル

騒音は、1に住む場所、2に設備、3に隣人 で決まります。

「1.住む場所」はGoogleマップで、「2.設備」は物件情報で、事前に調べておけます。内見するときは想像したとおりの物件か確認する程度でよいわけです。この2つは住む前に大体判別できますし住んでからも変わらないことが多いです。「3.隣人」は物件をみたときの感触で見るしかなく、実際に住んでみないと分かりません。

1.住む場所

まず建物の近くに道路があるか見てみましょう。そこの往来する車と人の量、そこからの距離をみます。大通りがあっても、100m以上離れていたり間に建物があれば騒音は少ないです。すぐ隣に道路がある場合、そこに近い部屋と離れて奥まった部屋では騒音レベルにかなり差が出てきます。奥の方が静かですね。あとは近隣に騒音を発する施設がないか(商店や保育園など)。

2.設備

これは壁の厚さです。一般に防音性が高いと言われているのはRC造(鉄筋コンクリート造)。とはいえ比較的費用を掛けているとされる分譲マンションでなければ、過度な期待は禁物かも。次に階層。正面に道路やガレージがあっても、4階以上であれば低層階より騒音は抑えられるでしょう。よく「壁をたたいてみれば分かる」という人がいますが、素人には中々難しいと思います。

3.隣人

礼儀正しくマナーもよい方々であれば言うことはありません。でも、これを入居前に知ることは難しいです。家族が多く子供もいるようであれば、騒がしそうなのは想像できますよね。居住者に家族が多いかどうかくらいは、それとなくオーナーに訊けば教えてもらえるかもしれません。住民層は、部屋の中を見ても分からないので、屋外の共有部の使い方などをみて推し量ることになります。(次項で書きます)

屋外(共有部)

さて屋外です。住むことになる部屋(専有部)ではなく共有部になります。
住民層を推し量ることや、外装の手入れ具合を見るのに良い機会です。

アパート・マンションの廊下・共有部

ゴミ捨て場

ゴミ捨てのルールは守られているかで住民層を見て、清掃はきちんとされているかで管理会社の手入れ具合を見ます。

廊下の整理

廊下は共有部なので大抵の物件は私物を置いたりすることは禁止です。ここに時々私物が散らかしておいてあることがあります。管理会社と交渉して認められているのかもしれませんが、ルールを守っていない住人がいることが分かりますね。それから、ホコリがよく積もっているかで管理会社の手入れ具合を見ます。

自転車置き場・駐輪場

屋根があるか、またその広さは充分かを見ておきます。屋根からはみ出している自転車が沢山あることがあります。また物件によっては部屋毎に駐輪する位置が決められていることがあり、そのルールを守っていない住人がいることもあります。

ママチャリの子供乗せや子供用自転車があればお子さんがいる家庭があると分かりますし、近隣の学校のタグをつけた自転車があれば学生が多そうだということまで分かります。

自転車の置き方にも住民層のマナーが表れてきます。

ガス給湯器

ガス給湯器は大抵、共有部の廊下または専有部のバルコニーにあります。年式を見ておくと、どれくらい使われているのか分かります。だいたい10年くらい経つと修理が必要になることが多いです。

見えないところが大事

どんな部屋でも、ある程度のクリーニングはされています。パッと見たときは綺麗なことが多いです。
そこで裏側を少し覗いてみましょう。

例えば、押入れのふすまなら裏側。ここが破れていることもありますよ。また水回りであれば、蛇口の下側。(下から覗き込まないと見えない)風呂場の扉の隅っこが黒カビだらけになっていないか。(清掃するのが手間で汚れていることが多いです)
台所の棚の隅っこなども。

これらが汚れているからといって直ぐにダメな物件というわけではありませんが、オーナー・管理会社のメンテナンスに対する意識レベルがある程度みえます。逆にこれらに不満がない場合、物件の手入れがしっかりしていると見ることができそうです。

見るだけでなく、手で触ってみる

実際に住んだら使うことになるのですから、できる限り触って、実際に使ってみましょう。

照明があれば点ける、窓や網戸はあけてみる、トイレや風呂場・台所の蛇口は流してみる、ふすまは開け閉めする。使ってみることで、管理会社が見落としたところが見つかることもあります。特に先程あげた「見えないところ」が見えてきます。

内見時に気になったところは、できるだけ先方に伝える

ガタつきが気になったり、網戸に穴が開いていたり、壁紙の破れ、カビが生えている、和室であれば畳の痛み具合など、気になったことは出来るだけ同伴してくれる不動産業者の営業に伝え、修繕してもらえないか頼んでみましょう。費用がかかりすぎると断られることもありますが、前向きに検討している雰囲気を出しておけば、対応してくれることも多いです。

多少設備が落ちても、住人層がよければカバーできることはある

一般的に防音性が高いとされるRC造(鉄筋コンクリート造)以外でも、住人の質が良ければ騒音は気にならないことはあります。

家賃相場が高い物件は住民の質が高いと必ずしも言えませんが、極端に相場より安くボロボロな物件は、そういった部屋に住んでも気にならない人が住むわけです。ただ、相場から外れすぎない物件を探すくらいに考えておけばいいと思います。

これは私の体験ですが、都心のそこそこ高めの設備も良いRC造の分譲賃貸マンションに住んだとき、夜中や早朝に壁を叩くように掃除機をかけたり、ドスドスと無配慮に歩いたりする隣人がいて困ったこともありました。設備がいいから、高い家賃を支払っているから、自分の好き放題に使う借り主もいます。

このように相場だけでは分からないこともあります。下調べは大事ですが、内見するときに自分が感じたことが割と確かかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

いざ書き出してみると沢山あるものですが、内見の限られた時間の中では、見落としてしまうこともあります。なので、内見する前にある程度イメージしてシミュレーションしておくと、失敗が少ないです。

もし内見した後に気になることが出てきたとしても、誠実に対応してくれそうな不動産業者かを見ておくのも良いですね。

それでは良き賃貸物件に出会えますように!