[2020年版サイズ比較]Kindle Fire 10/iPad/Air/Proのどれが読みやすい?
Kindle版・電子書籍の読みやすいタブレットは、Kindle FireとiPadのどっちなのでしょう?
コスパのよい Kindle Fire HD 10 を始めとして、iPad は沢山の機種があり迷ってしまいます。そこで、本体の大きさ(外形サイズ)だけでなく、見開きの画面サイズ(実寸)にも注目して、読みやすさを比べてみることにしました。
電子書籍を読むためのタブレット選びの参考になればと思います。
本の読みやすさに影響するスペックで比較
製品 | 反射防止(強度) | インチ | ピクセル数 | 解像度 | [推測]画面サイズ |
---|---|---|---|---|---|
Kindle Fire HD 10 (2019) | 有 (1) | 10.1 | 1920 x 1200 | 224ppi | 21.7 x 13.5cm |
iPad (2019) | 無 (0) | 10.2 | 2160 x 1620 | 264ppi | 20.7 x 15.6cm |
iPad Air (2019) | 有 (3) | 10.5 | 2224 x 1668 | 264ppi | 21.4 x 16.0cm |
iPad Pro (2020) | 有 (4) | 11.0 | 2388 x 1668 | 264ppi | 22.9 x 16.0cm |
iPad Pro (2020) | 有 (4) | 12.9 | 2732 x 2048 | 264ppi | 26.2 x 19.6cm |
画面サイズを推測で計算しました
どの製品もピクセル数やインチは公開されていますが、実際の画面サイズは表記されていません。そこで、インチ・ピクセル・解像度から実際の画面サイズを計算したのが「[推測]画面サイズ」になります。
※手持ちのKindle FireやiPadでも実測しほぼ誤差がないのを確認してはいますが、あくまで参考値としてください。
これで、読みやすさに影響する画面の大きさを比べられると思います。
iPad Air で Kindle Fire HD 10 と同じくらいの横幅
Kindle Fire HD 10 で大判書籍や漫画を見開きでみると、ほぼ画面の上下まで隙間なく表示されます。これはアスペクト比が 16 : 10 だからですが、iPad では 4 : 3 など比率が異なるため画面の上下に隙間が生じます。
見開き画面サイズの実寸では、iPad 無印では Kindle Fire HD 10 より小さくなります。 iPad Air でも少し小さく、Kindle Fire HD 10 は iPad Pro (11inch) に次ぐ横幅ということが分かりました。
反射防止は iPad 無印になく、Kindle Fireの反射防止は貧弱
読みやすさを大きく左右する、画面の反射防止コーティングは iPad 無印にはありません。
また Kindle Fire HD 10 にはスペック表では反射防止加工が入っていますが、体感としては映り込みが激しく申し訳レベルだと思った方がいいでしょう。
アンチグレア・ノングレアの画面保護フィルムを取り付けることもできますが、光を拡散するので画面の滲みが起きてしまい、文字がかすれて見えるようになるので、あまりオススメできません。
サイズ感(寸法・重さ)で比較
製品 | 重さ | サイズ | 分厚さ |
---|---|---|---|
Kindle Fire HD 10 (2019) | 504 g | 262 x 159mm | 9.8 mm |
iPad (2019) | 483 g | 250.6 x 174.1 mm | 7.5 mm |
iPad Air (2019) | 456 g | 250.6 x 174.1 mm | 6.1 mm |
iPad Pro 11.0 inch (2020) | 471 g | 247.6 x 178.5 mm | 5.9 mm |
iPad Pro 12.9 inch (2020) | 641 g | 280.6 x 214.9 mm | 5.9 mm |
重さで比較
軽い順番にならべると、iPad Pro (11inch) or iPad Air > iPad > Kindle Fire HD 10 となります。
iPad Pro (12inch) を除けば、 上下の重量差は たった 36 g しかありません。
これくらいの違いであれば選んだアクセサリ次第で逆転もありえますし、誤差の範囲といえます。
分厚さで比較
薄い順番にならべると、iPad Pro > iPad Air > iPad > Kindle Fire HD 10 となります。
iPad Air 以上の薄さが目立ちますね。薄いほどカバンの隙間に入れやすそうですが、カバーを付ける場合はあまり大差ないレベルだと思います。
本体の大きさ・外形サイズで比較
多くの人が持ち歩くことの多い、A4サイズ紙とも並べてみました。
※背景のグレーがA4の紙です。
こうしてみると、ほぼA4サイズ内に収まり iPad Pro 12 inch が少し縦が長いくらいですね。Macbook Pro 13 inch は 30.41 x 21.24 cm でA4より一回り大きいくらいですから、カバーを考慮しなければ13インチノートが入るカバンであれば大きさは充分ということになります。
重さや分厚さは劇的な違いはなく、使うアクセサリー次第で変わる
Kindle・iPadの両方もっている私からすると、この程度の重さや大きさの違いは、使っているうちに慣れるので大して変わりません。(iPad Pro 12inch は別)重さが気になるならカバーなしで使うか、軽いカバーをちゃんと探すことに力を入れましょう。
CPUやメモリ・バッテリーの持ちで比較
製品 | CPU | メモリ | HDD | バッテリー |
---|---|---|---|---|
Kindle Fire HD 10 (2019) | 2.00GHz 8コア(2017版は4コア) | 2GB | 32/64GB | 最大12時間 |
iPad (2019) | 2.33GHz 4コア | 3GB | 64/256GB | 最大10時間 |
iPad Air (2019) | 2.48GHz 6コア | 3GB | 64/256GB | 最大10時間 |
iPad Pro (2020) | 8コア | 4〜6GB | 64/256/512GB,1TB | 最大10時間 |
Kindle Fire HD 10 (2017)はページをめくった時に若干もたつくところがあったのですが、2019版では CPU 8コアと倍になり改善されています。メモリ2GBなのが気になるところ。バッテリーは善戦している方かな。
メモリは広範な用途にも使えるiPad勢に負けていますが、価格差を考えればもっとスペック差があってもいいのではと思います。
まとめ
Kindle Fire は Amazon の提供している電子書籍や動画のサービスに最適化されたデバイスになっており、総合的なスペックは iPad に劣っていながらも、Kindle書籍を見開きで見たときの画面サイズや価格などのコスパが優れています。(反射防止が頼りないのが玉にキズですが)
Kindle書籍を見開きで読む場合、iPad で Kindle Fire HD 10 と同等のサイズ感がほしければ、iPad Air 以上が目安になります。
Kindle Fire HD 10 はサイバーマンデーなどのセール期間やプライム会員であれば約1万円ほどで購入できる時期があります。いっぽう、iPad Air は5万円以上します。
iPad Pro 以上だと画面のサイズも明らかに大きくなりますが、価格は更に高くなります。
Kindle Fire くらい安いと複数台そろえやすい
余談になりますが、価格が安いと2〜3台そろえられます。
TPOに合わせてプライベート用、仕事用、家族用などの使い分けができるようになります。
この記事でも書いていますが、どこにいてもタブレットがあり同じ本が読める生活は思った以上に快適です。
また Kindle Fire の外観は安っぽいので嫌う人もいますがメリットもあり、雑に扱っても気になりません。個人的には「本は雑に扱って使い倒してこそ」だと思っているので、デバイスが安価な方がこの生活スタイルにしやすいわけです。
Kindle本を読むことを重視してタブレットを買うなら、どう選ぶ?
タイプ別に3つに分けてみました。 ※反射防止のない iPad 無印 は外しました
「とにかく低予算で読みやすさを担保する」なら Kindle Fire HD 10
「快適性を求める、予算は5万まで上げられる」なら iPad Air
「明らかに大きな画面が欲しい」なら iPad Pro 以上
この3タイプに分けると明確になり迷わずに選べるでしょう。