初めてのVRはどう選ぶ? Oculus・Vive・Valveなどのデバイスを比較

2019-12-21

ヘッドマウントディスプレイをつける少女

ますます普及が見込まれるVRデバイス、Oculus・Viveなどありますが、どう選べばよいのでしょうか?

VR機器があれば何ができるのか、分かりにくいスペックはどこを見ればいいのか、まとめてみました。

VRデバイスがあれば何ができる?

  • 動画・映画鑑賞 (Netflix, YouTube, お気に入りの映画・ライブ等)
    • プロジェクター代わりになる
    • 仮想空間に大画面のスクリーンがあるような感じ
  • 仮想の旅行
    • 3次元の仮想空間で、行ったこともない場所の景色を見渡せる
  • 仮想空間でのネットサーフィン(ウェブブラウザあり)
  • ゲーム
    • VRの花形、現実ではありえない世界での没入感の高いゲーム
    • マウスを動かす、銃で撃つといった単純なものだけでなく、腕を動かしたり指を使う操作まで出来るものも
  • ルームスケール
    • 中級以上の機種では、仮想空間を自分の足で歩くこともできる
  • ソーシャルVRサービス
    • VRChat
      • 仮想空間でアバターになり世界の人が作った無数のワールドで交流するMMO。ゲームの枠を超えた?
      • 個人的に、これをプレイするためだけにVR機器を買う価値はあると思います

VR世界のSNSイメージ

VRデバイスの選び方は?

気軽に、豊富なアプリでVR体験したいなら Oculus Go

2〜3万円の普及価格帯、Oculus Store の豊富なアプリラインナップ、中程度の視野角と解像度。そして、PC不要のスタンドアローン・コードレス。スマホの専用アプリをインストールするだけでセットアップも簡単。
VRがどういうものなのかを体験するには、Oculus Go は最良の機種といえるでしょう。

見回すだけでいいのか、移動もしたいのか (3DoFと6DoF)

トラッキングという機能があり、大きく分けて「3DoF」「6DoF」があります。

  • 「3DoF」の機種は、仮想空間をぐるりと見渡すことができます。
  • 「6DoF」の機種は、見渡すだけでく仮想空間の移動ができるようになります。

ヴァーチャル・リアリティの体験は大きく異なってきますね。もしゲームなどはせず動画視聴などの用途に絞るのであれば、安価な3DoFの機種でもよいでしょうが、ぜひとも一度は仮想空間の世界を自分の足で歩く体験はしてほしいと思います。

3DoFと6DoFの違い


※3DoFは「頭だけ動かせる」、6DoFは「頭だけでなく身体も動かせる」イメージです。
※DoFとは「Degree of Freedom」の略で自由度を表し、3DoFはXYZの3軸、6DoFには身体のXYZ軸も加わります。

発展途上のVR市場。普及価格帯から超高性能な機種まで

VR市場はプラットフォームが乱立しており、アプリはまだ豊富に揃っているとは言えません。

たとえばスマートフォンであれば、どれを選んでも大体同じアプリが使えますし、ハイスペックなカメラ性能などを除けば大きく体験が異なることはないと思います。

そこへいくと、VR機器の本体性能は発展の余地があり、VR機器で出来ることは模索状態といえます。新しもの好きな人たちや仮想空間でのゲームなどを楽しみたい人たちが買っています。

体験か、より没入感を求めるか、ハイエンドかで選ぶ

この3つに分けてみると、選びやすくなるでしょう。

  1. 普及価格帯でVR体験に触れてみるのか(2〜3万円) →下表「性能レベル1」
  2. もう少し没入感を高めて楽しむのか (4〜7万円) →下表「性能レベル2〜3」※トラッキング6DoF以上
  3. ハイスペックで高品質なVRを味わうのか (10万円以上) →下表「性能レベル4以上」

「VRはこんなものか」と1つの製品を試して飽きることもあれば、より深く体験したくなり、1と2の機種を揃えるパターン、2と3の機種を揃えるのもありですね。

次項では、2019年末現在の主要なVR機器デバイスをまとめてみました。

主なVR製品・デバイス

プラットフォーム
性能レベル
低1〜高5
製品名
特徴、操作性など
解像度
視野角
トラッキング
PC要?
Oculus
1
片手リモコン、簡易な操作だけ
仮想空間を歩いたりはできない
– 2560×1440
– 110°
3DoF
不要
2〜3
Oculus Quest
両手リモコン
解像度はRiftより高い
2020年にハンド・トラッキング実装予定(素手で操作可能に。コントローラ不要へ。ただ触覚はムリか)
– 2880×1600
– 100°
– 6DoF
不要
3
Oculus Rift S
両手リモコン
Oculusで唯一の有機EL。
※後発Questの性能により魅力減?
– 2560×1440
– 115°
– 6DoF
Steam VR
5
Valve独自のVRデバイス。高価。
両手リモコン、5本指を認識するコントローラ。
– 2880×1600
– 130°
– 6DoF
3
両手リモコン。有機EL。Valveと他社の共同開発デバイス。
Vive系は全身を使ってフルトラッキング可能。
– 2160×1200
– 110°
– 6DoF
4
HTC Vive Pro
両手リモコン。有機EL。より高解像度、ハイレゾ対応
– 2880×1600
– 110°
– 6DoF

  • ※視野角・解像度は大きいほど良い。
  • ※PC要の機種は、PCの必要スペックも確認。コードレス・スタンドアローンでなく長いケーブルがつきます。

プラットフォームは、大きく分けて Oculus と Steam VR になります。

それぞれのアプリ・ソフトウェアのラインナップは異なるので、自分の使いたいソフトが提供されているかは調べておきましょう。

Oculus のアプリストア

Oculus は、もともとVR専門で創業した会社ですが、2014年からfacebookの傘下に入っています。

Steam VR のアプリストア

Steam VR は、ゲームに詳しい方なら御存知のゲームプラットフォーマーの老舗「Valve (バルブ) 」が提供しています。VRの魅力を最大限に引き出せるゲーム系のコンテンツは、Steam VRの方に分がありそうです。

新機種の発売や撤退も多いVR市場

VR市場はプラットフォームが確立しきっているとはいえず、新規参入や撤退も目立ちます。視野角210°のスペックで度肝を抜いた StarVR は、2018/12 に資金難で事実上の撤退といったことも。思うようにコンテンツが売れないこともあるのでしょう。

初心者が選ぶには迷いやすい

視野角、ポジショントラッキングなどの専門用語があり、選ぶのに知識が要るのが難点でしょうか。

とりあえずVR体験を試したいのであれば、一番安いものを買っておくのがいいと思います。普及価格帯の製品で出来ることが増え、あまりスペック表をにらめっこしなくても選べるようになれば、もっと普及が早まるでしょうね。

買いたいときが買い

以上のように、まだまだ移り変わりと進化が激しいVR機器。
ひとまず「買いたい」と思ったときに予算に合うものを買って、新しい感覚に触れてみるのがいいでしょう。